▼炭を背負い
▼黒炭
白炭は、まだ赤熱している炭を取り出し、炭材を詰め、また火をつける毎日の繰り返しです。出来上がった炭を背負って山を降ります。
大量に焼かれた黒炭は切り揃えられ、切り口は梅の花のように見えます。
▼白炭
白炭は、頃合を見て真っ赤に焼けた炭をねらし棒でかきだし、素早く灰を掛けて消火します。
焼き上がった炭は俵に詰め出荷します。俵はカヤを手作業で編み、白炭は俵を丸く、黒炭は俵を四角にして詰めます。
▼当時の様子
炭焼きは冬から春先にかけて多く焼かれました。馬の背に六俵、人は一俵(約15kg)背負って相模や道坂峠を越えて谷村城下まで、多くの道志の娘さんが馬を曳いて通いました。最盛期の昭和の中頃には年間9万俵も生産されていました。