狂いの舞


 二人で舞う。
 獅子が自ら変身し、己を越えて姿になり強大さを誇示して、他の全てを制圧する舞である。獅子頭・鬣(たてがみ)を振り乱し、上に下にを繰り返す。咄嗟(とっさ)に、左と思うと取って返して又、左。反対側に又、歯ぎしりをして、激しく動く。段々と、中央に来て、思いっきり前へ飛び出す。右に大きく跳ねる。左に、又右に。左に顎を立て、雄叫び。右に。又、右左。最後は、正面に正対し舞い終わる。
 舞った後にほっとした安堵感がある。太鼓の口上「治まる御世こそめでたかりけり」の通りである。