担当:長田

的様伝説


頼朝は鎌倉幕府の初代将軍で、新しい歴史の幕開けをしました。その頼朝が1193年3月から5月にかけ、富士のふもとで大規模な巻狩りを行いました。巻狩りとは遊びと軍事訓練を兼ねて、鹿や猪などがいる狩り場を大勢で取り囲む狩猟のことです。この帰りに道志の櫓沢から放された矢が「的様」まで飛んで岩に的の跡が残されています。このとき将軍の威光を恐れ、枯れた樫の木と椿の木は、今でも生えていないといわれます。



「的様」コース案内図


国道413号線から「道志の湯」の看板を曲がり「道志の湯」を過ぎ森のコテージ手前の橋を渡り、ゆるやかな坂道を昇り、いくつかの別荘を過ぎ、水場のある「的様」へ到着。全長約1.5kmのコース。


村営「道志の湯」



「的様」のいわれの看板



「的様」の水



的様



的様伝説


頼朝は、道志川の戸渡に大きなやぐらを組み建てました。標的までの距離は、一里余(四キロ)もありました。
頼朝は、その標的を豪弓で射ようとにらんだが、巨木が繁って標的が見えなかった。頼朝は大声で、「樫と椿が暗かろうぞ」と怒りをこめてにらんだ。将軍頼朝の威光を恐れたのか、木々はたちどころに枯れ果てました。頼朝は「さもありなん」と豪弓に矢をつがえて放ったところ、標的に見事に命中した。その標的が倒れると、川底の岩に的の跡が残った。以後これを村人は「的様」と呼ぶようになりました。

ある年、長い日照りが続き、作物が全滅状態になったとき、村人の一人が的様を洗い清めたところ、雨が降り出しました。その後、五穀豊穣と雨乞いの神様として「的様」に石の祠が建てられました。

秘境といわれてきた道志村には、数多くの伝説があります。その中でも12世紀後半鎌倉幕府を開いた、源頼朝の武勇をたたえる逸話も、たくさん語り伝えられています。それを裏付ける伝説石も多くあります。